こんな研究やっています

材料工学 + 機械工学 + 電気電子工学 + 情報工学

プラスチックの複合材料工学  <ボディなど>
  2種類以上の材料を組み合わせて、素材が持つそれぞれの特性を活かし、単独では得られなかった機能を持たせた複合材料の研究が行なわれています。

ケナフってなに?
  茎の繊維で網や布を作るため栽培されてきました。光合成能力に優れ地球温暖化を招き二酸化炭素を多く(広葉樹の5倍)吸収し、成長が早いことや、湖や川の水質浄化作用があること、その繊維を木材プルプの代替物として製紙に用いるなど環境面から注目されています。

マグネシウム合金   <ケースなど>
  Mg合金は、比重が1.8であり、実用金属中では最も軽量な金属なため、ノートパソコンや携帯電話のデジタルカメラなどのケースに使用されています。
  市販のMg合金よりも強度の高いMg合金を双ロールキャスティングと呼ばれる方法を提案し、実際のMg合金板材の製造に実用化されています。

プラズマアーク <パーツの切断・接合加工など>
  プラズマアークは電流の程度に応じてマイクロアークから大出力アークまで発生させることができ、材料の切断や接合に使われています。特に、マイクロパーツの加工に有望です。新しい製品をつくるには、高性能の加工技術の確立や加工装置の開発が必要ですので、プラズマ加工エトーチの開発、加工現象の解明、加工品質の研究など幅広い研究を行なっています。

高機能先端デバイス <メモリなど>
  相変化材料を用いた新規不揮発性メモリに関する研究を行っています。これはジュール加熱により、相変化材料を結晶相と非結晶( アモルファス)相の2 つの結晶構造を制御し、それらの電気伝導率の違いを利用した書き換え可能なメモリデバイスです。

イオン導電体結晶および薄膜  <バッテリーなど>
  「イオン導電体」を利用すると軽く小型で液漏れも無い究極の電池が出来ます。画像はリチウムイオン導電体結晶とその薄膜試料です。リチウムという金属のイオンだけを通すリチウムイオン導電体を利用して、小型・高性能の「全固体リチウム電池」を作ることで、携帯電話等への搭載を目指しています。

ネットワーク <セキュリティなど>
  携帯電話を制御している組み込みシステムでもウィルス感染や侵入、重要データの消失などが起こります。生産システム工学科では、組み込みシステムのセキュリティホールを、開発時に検出するという最先端の研究を行っています。

TOPIC 1
植物繊維プラスチックの特許を出願
  群馬大学工学部生産システム工学科の黒田教授と研究グループは、植物繊維プラスチックを製造可能とする技術の開発に成功し、特許を出願しました。
  この技術を基本とした製品への応用研究として、J S T(科学技術振興機構)が募集する「独創的シーズ展開事業−委託開発−」に民間企業の東邦工業とともに応募し、採択されて、数億円規模となる大型の資金援助を、共同研究を行う東邦工業とともに受け、2 0 0 7 年度から実用化に向けた研究開発を進めています。

TOPIC 2
産学官共同研究アレルギーの簡易測定装置を試作
  マイクロカンチレバ( 小さな片持ち梁)を用いた高感度簡易バイオセンサの試作装置です。保坂教授と曾根准教授が産学官共同研究によって開発したもので、センサの振動周波数変化を電子回路で測定することによって、抗原、抗体(アレルギー関連物質)などの生体分子を約200 fg(fg = 10-15 g)の感度で検出することができます。

TOPIC 3
大学発ベンチャー企業マイクロ電気自動車の研究・製作
  専用ソフトウェアと専用ハードウェアを組み合わせ、製品に組み込まれる「組込みシステム」の設計方法を研究しています。具体的な応用例として、電気自動車研究会と共同で、マイクロ電気自動車の制作、モータとバッテリの制御と、それを用いた高度道路交通システムを勧めています。これらの具体的な研究は、大学発ベンチャー企業「リアライズコンピュータエンジニアリング」を介して勧めています。

学科紹介ビデオ(2009年度入学FLC学生作成)

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