2008年度卒業研究発表会プログラム


時間 : 2009年3月2日(月) 10時
会場 : 情報棟メディアルーム
魏研卒業研究発表会
陳叡  高速なSD数表現を用いた剰余乗算を実現するためのBooth符号化

  剰余乗算を高速に行うため、桁上げ伝搬のないSD(Signed-Digit)数系表
現を用いた剰余加算器を導入する。さらに、乗数を2進SD数から4進SD数の
Booth符号に変換することにより、剰余乗算の部分積の加算回数を減すことが
できる。本研究では、SD数剰余乗算に適したBooth符号化アルゴリズムを改良
し、回路設計および性能評価を行った。

石山博一  10進−2進数変換回路の研究

  本研究では、BCD符号で表す10進数を2進数に変換するため、ハードウェアア
ルゴリズムを検討する。3桁の10進数を変換する基本演算ブロックを設計し、
桁上げを保存する技法を用いることにより、高速BCD-2進符号変換回路設計を
行い性能評価を行った。


宮下達也 音響信号レベルの圧縮について

  音響効果を得るため、音響システムに音響信号レベルを圧縮する機能が組み
込まれる。従来の圧縮特性が信号の周波数に依存するアナログ回路ではなく、
信号の周波数に依存しないディジタル回路により実現することが期待されてい
る。本研究では、その処理を実時間に行うため、効率的な計算アルゴリズムを
提案し、高精度に近似する手法を考案する。


安野奨平 ビデオエフェクト処理とそのFPGA実現

  ビデオ・エフェクト処理には、ページめくり、波、球などがある。本研究で
は、ページめくり処理と波処理について、FPGAを用いた実現方法を検討した。
角度を付けるエフェクト処理が行える演算回路を構築し、LED表示器上に出
力することにより映像処理を確認した。


以上4名。